【実例公開】21年使い続けたパタゴニアのフリースを修繕してみた|修理!リペアサービスの内容と修繕した結果

パタゴニアのフリースを修繕してもらった。丁寧な対応で新品に近い形で戻ってきた。 こと

パタゴニア(Patagonia)は、単なるアウトドアブランドではありません。その製品の耐久性と、徹底した環境保護の姿勢は、世界中のユーザーから熱狂的に支持されています。私も大好きなアウトドアブランドの一つです。

「買って終わり」ではなく、「長く使い続ける」ことを前提としたそのビジネスモデルを、今回私自身が体験しました。

この記事では、私が21年間愛用し続けたフリース(フリースジャケット)を、パタゴニアのリペアサービスで蘇らせた実体験をもとに、驚異的なサービス「ワーン・ウェア(Worn Wear)」の全貌を徹底解説します。

「愛用品を修理したい」「パタゴニアのリペアサービスはどんな流れ?」と疑問を持つ方は、ぜひ最後までご覧ください。

21年愛用したフリースを蘇らせた!パタゴニアのリペア体験談

まずは、私が学生時代から使い続けてきたフリースと、今回リペア(修繕)を決意した経緯をご紹介します。

学生時代からの相棒!フリースとの21年間

私がこのフリースを購入したのは、21年前の学生時代。当時のアルバイト代を貯めて、思い切って手に入れた初めての高価なアウトドアウェアでした。買ったときはドキドキして「買ってやったぜ!」とひそかに興奮しながら帰宅したことを今でも覚えています。

キャンプやトレッキングの相棒として、また、寒い日の普段使いの防寒着として、まさに季節を問わず大活躍してくれました。ちょうどいい生地の厚さと着心地の良さで、どの季節でもヘビーローテーションでした。

機能性と飽きのこないシンプルなデザインのおかげで、長年の使用で袖口やポケット周辺に擦り切れが目立ってきても、「まだまだ着たい」という気持ちは変わりませんでした。

焚き火の穴を「味」から「修繕」へ

長年使い続ける中で、最も目立つダメージは、購入して間もない頃のキャンプでできてしまった焚き火の火の粉による穴でした。

ショックではありましたが、「これも思い出」と諦めてそのまま使用していましたが、パタゴニアが製品を長く使ってもらうためのリペアサービスに力を入れていることを知り、「この機会に穴をしっかり塞いで、これからも気持ちよく着たい」と修繕を決意しました。

パタゴニアのリペアサービス「ワーン・ウェア」を徹底レビュー

実際にフリースを店舗に持ち込んでから、手元に戻ってくるまでの流れと、驚きの仕上がりをご紹介します。

1. リペア(修繕)依頼の流れと期間

修繕の依頼は、2月頃にパタゴニアの直営店舗へ持ち込みました。

  1. 店舗での依頼・説明
    • スタッフの方が傷んでいる箇所を丁寧に確認。
    • 修繕内容(袖口の擦り切れ、焚き火の穴)を具体的に説明してくれました。私も20年以上着ていることや、それによる生地のへたりなどを説明しました。
    • リペアの混雑状況にもよりますが、「数週間〜1ヶ月程度」が目安と説明を受けました。
  2. フリースのお預け
    • その場でフリースを預け、控えを受け取って受け付けは完了です。フリースはリペアセンターへ送付され修繕されます。
  3. フリースのお届け
    • 依頼から約4週間後、ヤマト運輸の配達で手元に戻ってきました。

※郵送でのリペア依頼も可能ですが、今回はスタッフの方にどの程度修繕できるのか、費用や期間などについても直接相談したかったため、店舗へ持ち込みました。特別な補強やパーツ交換には費用が発生するため、事前に確認が必要です。今回、結果的には費用がかかりませんでしたが、リペアパッチ/リペアテープ補修だと220円から550円が目安のようです。

2. 感動の仕上がり!新品同様に蘇ったフリース

届いたフリースは、防水仕様の袋に丁寧に包まれており、開封前から期待が高まりました。

アウトドアブランドのパタゴニアのフリースの修繕をしてもらった。きちんと包装されて帰ってきた。

中を開いてみると、さらにきれいに包装されています。非常に丁寧な作業で好感が持てました。

パタゴニアの修繕後の包装の外観。郵送用包装の中に、さらに包装している。雨が降っても安心。

⦿ 職人技が光る修繕箇所

  • 焚き火の穴:目立たない色の生地でしっかりと埋められ、強度が上がっていました。ぱっと見は穴が分かりません。
  • 袖口の擦り切れ:丁寧なステッチで補強され、これ以上ほつれないように処理されていました。

縫製の丁寧さ、違和感のなさから、リペア専門の職人さんの技術力の高さを実感しました。

裾の穴の開いた部分が修繕されました。丁寧な作業でほとんど目立ちません。職人技です。

⦿ 予想外の嬉しいサプライズ

修繕箇所だけでなく、以下の点にも細やかな配慮があり、感動しました。

  • タグの交換:胸と背中のブランドタグが新品に交換されていました。
  • クリーニング:全体的にきれいにクリーニングされており、フリースのふわふわ感が少し戻っている気がします。気分的には新品に近い仕上がりです。
  • 同封物:パタゴニアのオリジナルステッカーが同封されており、心遣いが嬉しかったです。パタゴニアのステッカーってデザインが良くてかっこいいですよね。
修繕してもらったパタゴニアのフリース。一緒にステッカーも入っていた。生地は洗ったのかきれいになっていました。
パタゴニアの旨のエンブレム。新品に替わりました。よく目につくところなので嬉しい。
パタゴニアの背中のエンブレムとサイズタグも新品に替わりました。良く悪くなる所なので、こちらもうれしい。

修繕体験から見えたパタゴニアの本質とサステナビリティ

今回のリペア体験は、単に服が直ったという以上の価値がありました。21年使い続けることができた理由、そしてパタゴニアというブランドの本質を理解できたからです。

◉ パタゴニアが追求する「サステナブルな選択」

パタゴニアは、「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」というミッションを掲げています。このリペアサービスは、「壊れたら捨てる」という使い捨て文化へのアンチテーゼです。

  • 製品の耐久性:長く使える素材と設計にこだわっています。
  • リペアサービス:寿命を延ばし、資源の無駄遣いを防ぎます。
  • 素材へのこだわり:ペットボトルを再利用した再生フリースオーガニックコットンの採用など、環境負荷の低減を徹底しています。

ユーザーに「長く使う喜び」と「環境への貢献」を提供することで、ブランドへの信頼と愛着を深めているのです。

◉ Worn Wear(ワーン・ウェア)とは?

パタゴニアが展開する「ワーン・ウェア」は、製品のリペア(修理)だけでなく、中古品の販売・買い取りも行うプログラムです。

これは「製品の循環」を促し、新品を購入しなくてもパタゴニアの製品を使い続けられる仕組みを提供しており、まさに真のサステナビリティ(持続可能性)を体現しています。


まとめ:パタゴニアのリペアは「未来への投資」

今回のフリース修繕体験を通じて、パタゴニアは単に高品質な製品を作るだけでなく、「製品に責任を持ち、地球を大切にする」という企業の信念を行動で示していることを改めて実感しました。

21年愛用したフリースが、きれいな状態で戻ってきたという事実は、このブランドの製品と顧客への深い愛の証明です。

これからも、このフリースと一緒に自然の中での時間を楽しんでいこう

そう強く思える、感動的なリペア体験でした。

パタゴニア製品を愛用している方、リペアサービスに興味がある方は、ぜひ公式サイトで詳細を確認するか、お近くの店舗でスタッフさんに相談してみてください。

▼リペアサービスの詳細はこちら  → リンク

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