2025年1月おたいら音楽集|新しい年に響く6曲(前編)

毎月心に残ったおすすめ曲をジャンル問わず紹介する「おたいら音楽集」のアイキャッチ画像です 音楽

2025年が始まりました。新しい年の始まりは、期待と不安が入り混じる特別な時間。
そんな節目にこそ、音楽がそっと背中を押してくれたり、心を整えてくれたりします。

今月の前編では、過去を振り返りながらも未来へ進む気持ちを描いた6曲をセレクトしました。
恋愛の余韻、日常のループ、感情の揺らぎ——それぞれの楽曲が、年の始まりにふさわしい物語を持っています。

紹介する楽曲はこちら:

  • 「ただ君に晴れ」 / ヨルシカ
  • 「神のまにまに」 / ウォルピスカーター・Sou・いすぼくろ
  • 「泥中に咲く」 / ウォルピスカーター
  • 「元彼女のみなさまへ」 / コレサワ
  • 「オドループ」 / フレデリック
  • 「好きだから」 / ユイカ

それぞれの曲が持つ背景やアーティストの魅力、そして私自身が感じたことを丁寧に綴っています。
新しい年の始まりに、心に響く音楽との出会いをぜひ楽しんでください。

ただ君に晴れ / ヨルシカ

ヨルシカは、コンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisによる音楽ユニット。
文学的な歌詞と、情景を思い浮かべさせるサウンドで、若者を中心に圧倒的な支持を集めています。

「ただ君に晴れ」は、2018年にリリースされた楽曲で、アルバム『夏草が邪魔をする』に収録。
タイトルからもわかるように、誰かの幸せを願う気持ちと、自分の未練が交差する切ない世界観が広がっています。

イントロのギターが鳴った瞬間から、夏の記憶が蘇るような感覚があり、suisの透明感ある歌声が、言葉にできない感情をそっと包み込んでくれるようです。
歌詞には、過去の恋を振り返りながらも、相手の未来に晴れを願う優しさが込められていて、聴いていると胸が締め付けられます。

この曲は、新しい年の始まりに、過去をそっと手放したいときに聴きたい一曲です。


神のまにまに / ウォルピスカーター・Sou・いすぼくろ

「神のまにまに」は、ボカロP・れるりりによる楽曲を、人気歌い手3人がカバーしたバージョン。
ウォルピスカーター、Sou、いすぼくろという実力派が揃い、それぞれの個性が絶妙に融合した作品です。

この曲は、神様の気まぐれに振り回されながらも、前向きに生きる人々の姿を描いたユーモラスなナンバー。
テンポの良いリズムと、遊び心のある歌詞が特徴で、聴いていると自然と笑顔になれるような明るさがあります。

3人の歌声が交互に登場する構成は、まるで舞台劇のようで、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれているのが印象的。
ウォルピスカーターの高音、Souの柔らかさ、いすぼくろの深みが絶妙に絡み合い、何度聴いても飽きない魅力があります。

新年のスタートに、肩の力を抜いて楽しみたいときにぴったりの一曲です。


泥中に咲く / ウォルピスカーター

ウォルピスカーターは、「高音出したい系男子」としてニコニコ動画で人気を集め、現在はメジャーでも活躍する歌い手。
その圧倒的な歌唱力と、感情を乗せる表現力で、幅広いジャンルの楽曲を歌いこなしています。

「泥中に咲く」は、2022年にリリースされた楽曲で、困難の中でも美しく咲こうとする人の姿を描いた力強い作品。
タイトルの“泥中”という言葉が象徴するように、苦しみや葛藤の中でも前を向く姿勢が、歌詞とサウンドに込められています。

イントロから重厚なギターが響き、ウォルピスカーターの高音が空気を切り裂くように展開。
聴いていると、自分の中にある弱さや迷いが浄化されていくような感覚になります。

この曲は、新しい年に向けて、自分を奮い立たせたいときに聴きたい一曲です。


元彼女のみなさまへ / コレサワ

コレサワは、等身大の女性の気持ちをリアルに描くシンガーソングライター。
“れ子”というくまのキャラクターを通して活動しており、匿名性と親しみやすさを両立した独自のスタイルが魅力です。

「元彼女のみなさまへ」は、2020年にリリースされた楽曲で、恋愛の終わりとその後の感情をユーモラスに描いた作品
タイトルからして挑戦的ですが、聴いてみると意外にも切なさと優しさが混ざり合った複雑な感情が表現されています。

歌詞には、元彼の過去の恋人たちへのメッセージが綴られていて、嫉妬や未練だけでなく、共感や連帯感すら感じさせる不思議な魅力があります。
コレサワの歌声は、柔らかくて親しみやすく、聴いているとまるで友達と恋バナをしているような気持ちになります。

この曲は、恋愛の後に少し笑いたいとき、気持ちを整理したいときに聴きたい一曲です。


オドループ / フレデリック

フレデリックは、神戸出身の4人組ロックバンド。
中毒性のあるリズムと、クセになる言葉遊びで、ライブでも圧倒的な盛り上がりを見せる人気バンドです。

「オドループ」は、2014年にリリースされた代表曲で、“踊るようにループする日常”をテーマにしたユニークな作品
イントロから繰り返されるフレーズと、跳ねるようなビートが印象的で、聴いていると自然と体が動き出します。フレデリックといえばオドループという法則が成り立つほど代表曲となっていますね。一度聴くと忘れられないリズムだと思います。

歌詞には、日常の中にある違和感や、繰り返しの中で見つける楽しさが込められていて、何気ない毎日をちょっと面白くしてくれるような力があります。
ライブでは観客が一斉に踊り出す定番曲で、フレデリックの世界観を象徴する一曲です。

新年のリズムを軽やかに刻みたいときに、気分を上げてくれる一曲です。


好きだから / ユイカ

ユイカは、SNSを中心に活動するシンガーソングライターで、恋愛の機微を繊細に描く歌詞と、優しい歌声が魅力。
若い世代を中心に、共感を呼ぶ楽曲を次々と発表しています。

「好きだから」は、2023年にリリースされた楽曲で、好きという気持ちが時に苦しくなる瞬間を描いた作品。
イントロのピアノが静かに響き、ユイカの歌声が乗ると、まるで心の中をそっと覗かれているような感覚になります。

歌詞には、好きだからこそ言えないこと、踏み込めない距離感が描かれていて、恋愛のもどかしさと純粋さが同時に伝わってくるのが印象的です。
聴いていると、自分の過去の恋愛や、言えなかった気持ちがふと蘇ってきます。

この曲は、誰かを想いながら、そっと気持ちを整理したい夜に聴きたい一曲です。

🌅 まとめ|音楽がくれる、始まりの力

今回紹介した6曲は、どれも新しい年のスタートにふさわしい、感情の整理や前向きな一歩を後押ししてくれる作品ばかりでした。
ヨルシカの「ただ君に晴れ」は、過去を手放す優しさを。ウォルピスカーターの2曲は、困難の中でも咲こうとする強さと、ユーモアの中にある人間味を。コレサワの「元彼女のみなさまへ」は、恋愛の後に笑える余裕を。フレデリックの「オドループ」は、日常を楽しむリズムを。そしてユイカの「好きだから」は、言えない気持ちにそっと寄り添ってくれました。

音楽は、言葉にできない感情を代弁し、自分自身と向き合う時間を与えてくれる存在です。
この6曲が、あなたの2025年の始まりに寄り添い、新しい日々を歩む力になれば嬉しいです

後編では、さらに春に向かう感情を描いた楽曲を紹介予定です。どうぞお楽しみに。


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