2025年3月の年1回配当権利確定株おすすめ銘柄の結果

年1回配当の株で利益がでるか。成長する株価のチャートを背景に、お金が実る木が描かれている。

2025年3月の年1回配当権利確定株おすすめ銘柄の結果が出ました。4月上旬のトランプショックは予想外でしたが、なんとかプラスの結果となりました。

2025年3月の予想した記事はこちら→リンク
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配当権利日の3/28と翌月2週間後の4/15時点での株価を表示します。
4/15時点の利回りの高い順に表示しています。


 
1/16時点3/28時点(権利確定日) 4/15時点(2週間後)
おすすめコード銘柄配当株価株価利回り(%)株価配当込み利回り(%)
9782ディーエムエス861833288157.17 279056.90 
1938日本リーテック601255152621.59 148723.27 
1852淺沼組3563070411.75 73221.75 
9709NCS&A3880593315.90 92219.25 
3489フェイスネットワーク96169018489.35 188217.04 
3467アグレ都市デザイン781599177911.26 16427.57 
5936東洋シヤッター427918315.06 7773.54 
3431宮地エンジニアリンググループ97.518811824-3.03 1739-2.37 
4932アルマード6511721068-8.87 1056-4.35 
9107川崎汽船100199020824.62 1803-4.37 
6393油研工業13025682533-1.36 2287-5.88 
6539MS-Japan561057966-8.61 920-7.66 
6167冨士ダイス40799782-2.13 685-9.26 
2136ヒップ5111431112-2.71 980-9.80 

〇をつけた購入銘柄ですが、トータルでは4.9%のプラスとなりました。計画通りといえますが、銘柄数だと8銘柄中4銘柄でマイナス利回りとなってしまい、予想がまだまだ足りないと反省となりました。 ただ、4月はトランプショックによる日本株全体の急落があり、この影響を受けた可能性もあります。対象銘柄は年1回配当のため、買い戻しの優先度が低くなり、結果として4/15時点では株価が元に戻らなかったことも考えられます。 今後はこのような事態もなるべく考慮できればと思います。

以下は気になった銘柄の振り返りです。

■ディーエムエス(9782)
ディーエムエスの2024年3月期業績は、新型コロナ関連案件の反動で売上・営業利益は減少したものの、不動産売却益により当期純利益は増加しました。3/18発表の株主還元の大幅強化で急騰しました。配当方針をDOE 8%(純資産配当率)へ変更したことに伴い、2025年3月期の年間配当予想を従来の86円から236円(後に242円)へと劇的に増額修正しました。トランス・コスモスとの業務提携をリスクとしましたが、構造改革の決意の現れとみなすこともできました。このあたりは各人の考え次第ですね。私は今回見抜けませんでした。

■日本リーテック(1938)
日本リーテックの2024年3月期業績は、景気回復と旺盛な設備投資を背景に、受注高・売上高が増加し、増収増益となりました。特に送電線ネットワーク整備の大型工事受注が大きく寄与しています。株価上昇の主な理由は、2024年12月に発表された大幅な「増配」です。これは、政策保有株式の売却益の全額を株主還元する方針に基づき、年間配当を従来の予想から増額したことによるもので、高配当利回り銘柄として評価されました。こちらは予想時の状況がそのまま年度末まで継続となり、予想通りの結果となりました。

■淺沼組(1852)
淺沼組は、「選別受注」の徹底が奏功し、資材・労務費の高騰を吸収して売上高・営業利益・経常利益ともに増収増益を達成しました。特に建築事業の利益率が大幅に改善しています。株価上昇の主な要因は、安定的な高水準の株主還元(高配当)への期待と、自己株式の取得です。同社は配当性向50%以上を公約しており、好調な業績を背景に来期以降も高い配当が続くとの見方や、自社株買いによる需給改善期待が高まり、株価を押し上げました。やはり直近の建設業界は好調でした。600円に下がるどころか上昇し続けました。こちらは建設業界の中でもうまく人件費や建築費をやりくりしている印象ですので、今後も要注目だと思っています。

■NCS&A(9709)
NCS&Aの2024年3月期(2023年度)業績は、機器販売の反動減で売上高は微減(189億円)となりましたが、利益率の改善により営業利益(16.3億円)は過去最高益を更新しました。株価上昇の背景には、この高水準の利益達成株主還元強化があります。同社は配当性向目標を45%に引き上げ、3期連続の増配(年間30円→38円)を実施。さらに、2025年3月期も営業増益を予想し、4期連続の増配(年間44円)も計画しており、積極的な還元姿勢が評価されています。予想時以降も好調を継続した銘柄でした。

■フェイスネットワーク(3489)
同社の2024年3月期は、建築子会社化によるワンストップ体制の強化や、富裕層向け高付加価値レジデンスの販売注力により、収益基盤を強化しました。株価上昇の最大の要因は連続増配による高配当利回りです。同社は配当性向35%を目標とし、2025年3月期は5期連続となる大幅増配(年間98.50円予想)を発表、これにより配当利回りが大幅に向上し、市場から高い評価を得ています。こちらは好調な建設業界ですので、今後もさらに上昇が見込まれるため、売却しないでしばらく保持でも良いかもしれません。私は保持します。

■アルマード(4932)
アルマードの2024年3月期(2023年度)業績は、直販・店頭事業の伸長により、売上高・各利益すべてで2桁の増収増益を達成しました。特に利益面では、コストコントロールが奏功し、営業利益は過去最高益を更新しました。3月初旬の第3四半期決算発表で、営業利益が倍増超となったことが好感され、株価は一時的に大きく上昇する局面がありました。ただ身売りしなかったのと会社規模が小さめなため、トランプショックからの回復が遅れている感じです。

■川崎汽船(9107)
川崎汽船の2024年3月期業績は、自動車船事業などの自営事業が堅調だった一方、コンテナ船事業を運営する持分法適用会社ONEの収益減少により、売上・営業利益は増収増益でしたが、経常利益と当期純利益は大幅な減益となりました。株価は、コンテナ船市況の変動に加え、海運株特有の信用取引による需給で乱高下しました。しかし、同社が掲げる資本政策(株主還元)への期待と、好調な自動車船事業、地政学リスクによるコンテナ運賃の短期的な上昇などが支援材料となり、高値圏で推移しました。トランプ発言の影響が高い銘柄なのか株価の上下が激しく、ちょっと予想が難しいものでした。

■油研工業(4393)
油研工業の2025年3月期業績は、日本および中国の売上増、インド子会社の連結寄与などにより、売上高・営業利益・当期純利益は増収増益となりました。株価については、この好調な業績を背景に、特に2024年後半から「4期連続の増配」を発表したことで、配当利回りが大幅に向上し、高配当株として市場から注目を集めました。また、油圧機器メーカーとして、グローバルでの戦略製品の市場投入や成長市場(インドなど)への注力が評価され、株価を押し上げる要因となっています。4月のトランプショックで下がりましたが、少し待っていると元の株価に戻ると思われます。

■冨士ダイス(6167)
2025年3月期(2024年度)業績は、売上高は微減(-0.5%)でしたが、原材料の高騰や人財・ITへの投資費用が増加したため、営業利益・純利益は大幅な減益となりました。株価については、減益決算にもかかわらず、株主還元への積極姿勢が評価され、堅調に推移しました。具体的には、前期比8円増配の年間40円を予定し、高配当利回り(約5.9%)を維持・向上させたことが大きな要因です。また、グリーン水素関連など成長分野向けの新製品開発も、将来の収益拡大への期待として好感されています。超硬合金製の耐摩耗金型・工具って今は景気が悪いのでしょうか。減益の理由が分かりません。ちょっと調査不足だったと思います。

今年最初の予想でしたが、ひとまずはプラスで終わって良かったです。次は6月配当確定日の銘柄予想です。今はトランプショックで株価が下がっていて、良い買い目だと思っています。連続プラス利回りの結果を狙っていきます。

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