2025年6月おたいら音楽集|言葉の余韻が残る6曲(後編)

毎月心に残ったおすすめ曲をジャンル問わず紹介する「おたいら音楽集」のアイキャッチ画像です 音楽

6月の空は、晴れたり曇ったり、気持ちも揺れやすい季節。そんな時に、ふと耳に残る言葉やメロディがあると、少しだけ気持ちが整うような気がします。今回は、そんな“余韻”を感じさせてくれる6曲を紹介します。前編に続き、静かに心に響く音楽を集めました。


決心/CENT

CENTの「決心」は、前編で紹介した「堂々らぶそんぐ」とはまた違った表情を見せる一曲です。タイトル通り、何かを決める瞬間の揺れる気持ちが描かれていて、聴いていて自分の過去の選択を思い出しました。

ギターの音が少し重めで、歌詞の言葉選びも丁寧。特にサビの部分は、感情がぐっと高まるような構成になっていて、ライブで聴いたらきっと胸に響くと思います。CENTは、明るい曲だけでなく、こうした内面に向き合うような曲も魅力的だと感じました。


君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを!/あいみょん

あいみょんの新曲「君の夢を聞きながら、僕は笑えるアイデアを!」は、タイトルからしてユニークですが、聴いてみると意外と落ち着いた雰囲気の曲でした。夢を語る相手と、それを聞きながら自分も何かを思いつくという構図が、どこか日常的でリアルです。

歌詞の中には、あいみょんらしい言葉遊びや、ちょっとした皮肉も感じられて、何度も聴きたくなる魅力があります。メロディはシンプルで、歌詞がしっかり届くような作りになっているのも印象的でした。彼女の曲は、聴くたびに違う解釈ができるのが面白いです。


アンコールはとまらないっ!/Navy HERETIC

Navy HERETICの「アンコールはとまらないっ!」は、ライブ感をそのまま音源に閉じ込めたようなエネルギッシュな一曲です。タイトル通り、アンコールが続くような熱量があって、聴いていると自然とテンションが上がります。

この曲は、バンドの勢いを感じさせる構成で、ドラムとギターが前面に出ていて、ボーカルも力強い。個人的には、ライブでこの曲が流れたら絶対に盛り上がるだろうなと思いました。歌詞もシンプルで、勢い重視のスタイルが潔くて好感が持てます。Navy HERETICは、今後もっと注目されそうなバンドだと感じました。


さくらんぼ/大塚愛

大塚愛の「さくらんぼ」は、言わずと知れた2000年代の代表曲ですが、2025年の今聴いてもやっぱり楽しい。イントロが流れた瞬間に、空気がパッと明るくなるような感覚があります。

この曲は、恋の楽しさやちょっとした照れくささを、ポップに表現していて、聴いているだけで元気が出ます。歌詞のテンポも良くて、口ずさみたくなるフレーズが多いのも魅力。最近またTikTokなどで使われているのを見かけて、改めてこの曲の強さを感じました。懐かしさだけでなく、今の世代にも響く普遍性があると思います。

忘れたいのに/秘密兵器

秘密兵器の「忘れたいのに」は、タイトルからもわかるように、忘れたいけど忘れられない感情を描いた切ない一曲です。聴いていて、誰しも一度は経験したことがあるような気持ちが浮かびました。

メロディは控えめで、歌詞が前面に出てくる構成。ボーカルの声が少し揺れていて、それが逆にリアルな感情を伝えてくれます。この曲は、夜に一人で聴くとより深く染みると思います。秘密兵器という名前からは想像できないほど、繊細な表現が印象的でした。


ハウル/秘めごと

秘めごとの「ハウル」は、幻想的な雰囲気を持つ一曲で、聴いているとまるで夢の中にいるような感覚になります。サウンドは浮遊感があって、ボーカルもどこか遠くから響いてくるような印象。

歌詞は抽象的ですが、言葉の選び方が美しくて、何度も聴いているうちに少しずつ意味が見えてくるような気がします。個人的には、雨の日に部屋で静かに聴くのが合う曲だと思いました。秘めごとは、音の空間づくりがとても上手で、アルバム全体で聴くとさらに世界観が深まります。


📝まとめ

後編で紹介した6曲は、どれも言葉や音の余韻が印象的な作品でした。派手さはなくても、心に残るものがある。そんな音楽が、梅雨の季節にはちょうどいいのかもしれません。前編と合わせて、ぜひじっくり聴いてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました