こんにちは。毎月恒例の「おたいら音楽集」、2025年8月号の中編をお届けします。前編では、感情に寄り添う6曲をご紹介しましたが、今回はその続きとして、揺れる季節=夏の終わりと秋の入り口にぴったりな6曲をピックアップしました。
日常の中でふと立ち止まりたくなる瞬間、誰かの言葉に救われる夜、そんな時間にそっと寄り添ってくれる音楽たちです。
「ぜんぶオーライ!」/カネヨリマサル
悩んでも、泣いても、最後は“オーライ”でいい
カネヨリマサルの「ぜんぶオーライ!」は、タイトル通り、すべてを肯定してくれるようなポジティブなロックナンバー。大阪発の3ピースバンドらしい、関西の空気感と人懐っこさが詰まった一曲です。
「うまくいかない日もあるけど、それでも生きてるだけでオーライ!」というメッセージが、聴く人の心を軽くしてくれます。ライブではこの曲で観客が一斉にジャンプするのが定番で、まさに“みんなで乗り越える”感覚を共有できる楽曲。
SNSでは「この曲に救われた」「朝の通勤前に聴くと元気が出る」といった声が多く、日常の応援歌として定着しています。
「少年じだーい」/クレイジーウォウウォ!!
懐かしさと笑いが混ざる、青春回顧ロック
クレイジーウォウウォ!!は、ユーモアとエモーショナルを絶妙に融合させる異色のバンド。「少年じだーい」は、タイトルからもわかる通り、少年時代の記憶を振り返る一曲ですが、ただのノスタルジーではありません。
「ランドセルが重すぎて、夢まで潰れそうだった」「好きな子に告白できずに、校庭を3周した」など、笑えるけど泣けるエピソードが歌詞に散りばめられており、聴く人の“あの頃”を呼び起こします。
MVでは、メンバーが小学生の格好で全力疾走する姿が話題に。「笑って泣けるMV」「青春ってこういうことだった」とコメントが殺到し、YouTubeで急上昇入りを果たしました。
「ニブンノイチ彼氏」/NIKKI
恋愛の“曖昧ゾーン”を描く、切なさ全開のポップソング
NIKKIは、2024年にTikTokでバズったことをきっかけに注目を集めた新世代アーティスト。「ニブンノイチ彼氏」は、恋人未満・友達以上の微妙な関係性を描いた楽曲で、特に10〜20代の女性から圧倒的な支持を得ています。
「彼氏って呼べないけど、彼氏みたいな存在」「嫉妬する資格もないのに、勝手に傷ついてる」――そんな曖昧な感情を、軽快なメロディに乗せて歌い上げるこの曲は、共感の嵐を巻き起こしました。
リスナーからは「まさに今の私の気持ち」「この曲で泣いた夜がある」といった声が多数。MVでは、スマホ越しに見つめ合う男女の距離感が絶妙に描かれており、映像と音楽の相乗効果も高い評価を受けています。
「フィードバックを鳴らして」/ハンブレッダーズ
ロックの原点回帰、叫びと衝動の一曲
ハンブレッダーズは、関西発の4人組ロックバンドで、ライブでの熱量と歌詞のリアルさが魅力。「フィードバックを鳴らして」は、ギターのフィードバック音を象徴的に使いながら、感情の爆発を描いた一曲です。
「言いたいことが言えない夜に、ギターを鳴らすしかなかった」「誰にも届かなくても、叫ぶことに意味がある」――そんなロックの原点とも言える衝動が詰まっています。
ライブでは、イントロのフィードバック音が鳴った瞬間に観客が歓声を上げるのが定番。SNSでは「この曲でバンド始めたくなった」「青春の音がする」といった声が多く、若い世代の“音楽の入り口”になっている楽曲です。
「君中心に揺れる世界は」/マルシィ
恋の中心にいる“君”への、静かな告白
マルシィは、繊細な恋愛描写に定評のあるバンド。「君中心に揺れる世界は」は、まさにその真骨頂とも言える一曲で、恋する気持ちが世界のすべてを変えてしまうという感覚を、静かに、しかし力強く描いています。
「君が笑えば、世界が明るくなる」「君が泣けば、空も曇る」――そんな“君中心”の世界観が、優しいメロディに乗って心に染み渡ります。MVでは、雨の中で傘を差しながら歩く男女の姿が印象的で、楽曲の雰囲気と完璧にマッチしています。
リスナーからは「片思い中に聴くと泣ける」「恋ってこんなに尊いんだと思った」といった感想が寄せられ、恋愛ソングの新定番として注目されています。
「Same numbers」/乃木坂46
“同じ数字”に込められた、絆と再会の物語
乃木坂46の「Same numbers」は、グループの新章を象徴するような楽曲。タイトルの“同じ数字”は、メンバー同士の絆や、ファンとの繋がりを表しており、卒業や加入を繰り返すアイドルグループならではのテーマが込められています。
歌詞には「離れても、同じ番号で繋がってる」「再会の約束は、あの日の数字に込めた」といったフレーズがあり、ファンとの関係性を大切にする乃木坂らしいメッセージが感じられます。
MVでは、過去のライブ映像と新しいメンバーの姿が交差する演出が話題に。「涙なしでは見られない」「乃木坂の歴史を感じる」といったコメントが多く、グループの進化と継承を感じさせる一曲です。
まとめ|揺れる季節に、音楽が寄り添う
今回紹介した6曲は、夏の終わりという少しセンチメンタルな季節にぴったりな楽曲ばかり。ポジティブなメッセージ、懐かしさ、恋の切なさ、衝動――それぞれが違う感情を描きながらも、共通して“今の自分”に寄り添ってくれる音楽です。
音楽は、季節の変わり目にこそ、心に深く響くもの。ぜひ、今回の6曲をあなたのプレイリストに加えてみてください。
次回は後編として、さらに6曲をご紹介します。どうぞお楽しみに!
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