おたいら音楽集セレクション |10月〜12月の厳選10曲

毎月心に残ったおすすめ曲をジャンル問わず紹介する「おたいら音楽集」のアイキャッチ画像です 音楽

2025年10月から12月にかけて、心に深く刻まれた厳選曲をご紹介します。

2025年の締めくくりとなるこの3ヶ月間に出会った計42曲の中から、特に「今、この瞬間に聴いてほしい」と感じた楽曲をピックアップしました。

この「おたいら音楽集」では、ジャンルやキャリアの枠を超え、琴線に触れた純粋な“音”の魅力を大切にしています。秋から冬へと季節が移ろう中で、日常の景色を少しだけ特別に変えてくれるような、メロディ・言葉・空気感を持つ楽曲を厳選しました。

新しい音楽との出会いが、あなたの冬を彩るきっかけになれば幸いです。

それでは、厳選曲の紹介に入ります。最初は激しく高ぶる熱曲、中盤は静かに穏やかに冬を過ごすための癒し曲、終盤は今年の締めにふさわしい心が楽しくなる踊曲を選曲しました。

らしさ / Official髭男dism

Official髭男dismの「らしさ」は、劇場アニメ『ひゃくえむ。』の主題歌として書き下ろされた楽曲。疾走感のあるサウンドと、自己肯定と葛藤を描いた歌詞が印象的です。

「誇るよ全部 僕が僕であるための要素を」「好きだよ全部 君という僕の黒い部分も」という歌詞は、自分の弱さも含めて受け入れる姿勢を示していて、聴く者に勇気を与えてくれます。藤原聡の歌声は、明るさと陰りを巧みに使い分け、曲の感情を見事に表現しています。

私はこの曲を聴いて、「自分らしさに悩むことも、前に進む力になる」と感じました。髭男らしい繊細さと力強さが融合した、心に残る一曲です。走り続けることの意味を、音楽を通して教えてくれるような作品です。

また1つ髭男の名曲が増えました。相変わらず良い曲を作り続けています。少し元気が無い時、とっても良い予定がある日などに聞いて元気をもらってください。私はしばらくヘビロテです。

beginning of the story / アマリモノ

アマリモノは、大阪を拠点に活動するスリーピースロックバンド。高校の音楽部で「余った」3人によって結成されたというユニークな背景を持ち、2023年から本格的にライブ活動を開始。Ba/Voのまいは、Gt/Choのあおみ、Dr/Choのたいようによる編成で、青春の葛藤や衝動をストレートに鳴らすスタイルが特徴です。

「beginning of the story」は、2025年8月30日にリリースされた1st EP『開幕撃』のリード曲。ジャンルはエモーショナルなギターロックで、疾走感のあるバンドサウンドと、叫ぶようなボーカルが印象的です。ピアノやストリングスではなく、ギターのリフとドラムのビートが中心となっており、まさに“開幕”を告げるような熱量を持った楽曲です。

歌詞の中では、「迷い逸れた道で見つけた火を灯すように咲く花」「俯くその先何になる?ぶつかって止まったってそれでいい」というフレーズが特に印象的でした。これらの言葉からは、遠回りや失敗を恐れず、自分の物語を自分で切り開いていくという強い意志が感じられます。

私はこの曲を聴いて、「不安や迷いを抱えながらも、前に進む勇気をもらえる」気持ちになりました。SNSでは「ライブで聴いて泣いた」「自分の人生の主題歌にしたい」といった声が多く、私も同じように、人生の節目や新しい挑戦のタイミングに寄り添ってくれるような楽曲だと感じました。

アマリモノの「beginning of the story」は、青春の衝動と覚悟を詰め込んだ、まさに“物語の始まり”を告げるロックナンバーです。終盤にもう一段階テンションが上がるところも注目です。

BGMになるなよ / ハンブレッダーズ

大阪発の4人組ロックバンド、ハンブレッダーズ。彼らの音楽には「日常に埋もれない自分でいたい」という強いメッセージが込められています。「BGMになるなよ」というタイトルは、その思いを象徴する言葉。聴いた瞬間、ただの背景音楽で終わるな、自分の物語を生きろという叫びが胸に響きます。

この曲はライブでの盛り上がりが圧倒的で、観客が拳を突き上げる光景が目に浮かぶほど。ギターの疾走感とボーカルの力強さが、聴く人の心を奮い立たせます。仕事で疲れた帰り道に聴くと「まだやれる」と背中を押される感覚があるんですよね。SNSで見かけた「この曲で救われた」という声も、まさにその通りだと思います。

さらに歌詞をじっくり聴くと、「誰かのために生きるんじゃない、自分のために生きろ」という強い意思が感じられます。ハンブレッダーズの音楽は、ただの娯楽じゃなく、生き方そのものを問いかけてきます。寒い夜に聴くと、心の奥で火が灯るような感覚があります。彼らの曲は、日常に埋もれそうな自分を引き上げてくれる力を持っています。今回のライブ盤動画を聴いたとき、観客全員が「自分の人生を生きる」というテーマを共有しているように感じました。

横顔しか見えない / ハンバート ハンバート

ハンバート ハンバートは、佐藤良成と佐野遊穂による夫婦デュオで、フォークや民族音楽をベースにした素朴で温かみのあるサウンドが特徴です。彼らの楽曲は、日常の中にある感情の揺れや人間関係の微妙な距離感を、飾らない言葉と旋律で描き出します。「横顔しか知らない」は、そんな彼らの世界観が凝縮された一曲で、2016年のアルバム『FOLK』に収録されています。

この曲は、好きな人に会いたいという衝動と、それを抑えきれずに行動してしまう主人公の心情を描いています。歌詞の冒頭「今日もぼくは用もないのに 我慢できずに電話をかけた」から始まり、何度もためらいながらも、結局会えないまま夜が更けていく様子が綴られています。特に「とうとう君に会えなかった」という締めくくりには、報われない思いと、静かな諦めが滲んでいて、私はこの一節に胸が締め付けられるような切なさを感じました。私も主人公のこんな気持ち良く分かります。なかなか勇気だせませんよね。

SNSでは「片思いの苦しさがリアル」「昔の恋を思い出して泣いた」といった感想が多く、私もこの曲を聴くと、誰かに会いたかった夜の記憶がふと蘇るような気持ちになります。制作背景には、佐藤良成自身の体験が反映されているとも言われており、だからこそ歌詞の一言一言がリアルに響いてくるのかもしれません。

ロマンス2000 / 月には行かない

「月には行かない」は、長崎県佐世保市を拠点に活動するインディーズバンドで、エレクトロポップと邦ロックを融合させた独特のサウンドが魅力です。「ロマンス2000」は、彼らの代表曲のひとつで、都会的な空気と感情の揺らぎを繊細に描いた楽曲です。シンセサイザーの浮遊感ある音色と、柔らかくも芯のあるボーカルが、夜の街を彷徨うような感覚を呼び起こします。

歌詞の冒頭「いつも通りのsome day やっぱりこのままランデブー」からは、日常の中にある恋愛の倦怠と、それでも続いていく関係性のリアルさが滲み出ています。さらに「あなたに触れていたい やさしくキスをしたい 寂しいだなんて言われなくたって わかってるから」という一節には、言葉にしなくても伝わる愛情の深さが感じられ、私はこの部分に、静かな確信と切なさが同居するような感情を覚えました。

ネットでは「懐かしい気持ちになる」「歌詞がリアルで刺さる」といった声が多く、私もこの曲を聴くと、過去の恋愛や日常の風景がふと蘇るような感覚になります。制作背景には、2000年代のJ-POPへのオマージュが込められており、タイトルの「2000」もその時代への憧れと再解釈を表しているようです。

どこか懐かしい、でも耳に心地いい。秋冬の夜に聴くにピッタリのこの曲、ぜひ聴いてみてください。

声の欠片 / MIMI feat. 月

MIMIは、繊細な言葉選びと透明感のある歌声で知られるシンガーソングライター。今回の「声の欠片」は、彼女が「言葉にならない想い」をテーマに作り上げた楽曲で、ゲストボーカルに月を迎えたことで、より深みのある世界観が生まれています。

この曲の始まりは、静かなピアノのアルペジオ。そこに月の柔らかな声が重なり、まるで冬の空気が震えるような感覚を覚えます。聴き手は「声」という儚い存在に心を奪われます。歌詞には「声は消えても、想いは残る」というニュアンスが込められていて、年末のセンチメンタルな気持ちにぴったり。

この曲は「誰かに届くかもしれない声」がイメージされます。SNSや電話で繋がっていても、直接会えない距離感を感じる現代において、声は一瞬で消えるけれど、その響きは心に残る。そんな儚さを音楽で表現しているように感じます。

聴いていると、帰省の電車で窓の外を眺めながら、ふと誰かの声を思い出すような気持ちになります。冬の夜に一人で聴くと、胸の奥に小さな灯りがともるような、そんな曲です。

ルーズヴェルトゲーム / アイシーアイビー

この曲は一言でいうと重厚なクラシックのようなロック。イントロから漂う荘厳な雰囲気と、ストリングスを思わせるアレンジが特徴です。まるで映画音楽のようなスケール感があり、聴いていると物語の中に引き込まれる感覚に。

ルーズヴェルトゲームは、結成当初から「ロックにクラシカルな要素を取り入れる」というコンセプトを掲げていて、ピアノやストリングスを大胆に使ったアレンジが持ち味。『アイシーアイビー』はその集大成ともいえる楽曲で、ネットでは「ロックなのにクラシカルな響きが美しい」「ヘッドホンで聴くと鳥肌が立つ」という声が多く、私も同じ感想を持ちました。

特に中盤の展開は圧巻で、ギターとピアノが絡み合う瞬間は、まるでオーケストラの一部を切り取ったような壮大さ。こういう曲は、ただ聴くだけでなく、じっくり音のレイヤーを感じながら楽しむのがおすすめです。個人的には、年末の夜に街の灯りを眺めながら聴くと、来年への希望が少しずつ湧いてくる。そんな不思議な力を持った楽曲です。

トンツカタンタン / クレイジーウォウウォ

TikTokでのダンス動画も人気の『トンツカタンタン』。この曲の最大の魅力は、クセになるリズムと遊び心満載のビートです。イントロから「何この感じ?」と思わせる不思議なグルーヴがあり、聴いているうちに自然と体が動いてしまう。SNSでは「一度聴いたら頭から離れない」「ダンス動画にぴったり」といった声が多く、実際にTikTokではこの曲に合わせたダンスチャレンジが大流行しました。私もこの曲を聴いているときには時々踊ってしまいます。なんでしょうこの感じ、変な宗教ににた強制力を感じてしまいます。

クレイジーウォウウォは、ライブハウスシーンでじわじわ人気を集めてきたバンドで、ユーモアと音楽性の高さを両立させるスタイルが特徴。『トンツカタンタン』はその象徴的な楽曲で、リズムの構成が緻密で、ただのバズ狙いではないことがわかります。ライブでは、観客が一斉にダンスの動きをする瞬間が目に浮かびます。本当に楽しそうなこの曲は、まさに「ライブやフェスで化ける曲」だと感じました。夏フェスで生で聞いてダンスしたいです。

私自身も最初は「ネタっぽい曲なのかな?」と思っていたのですが、聴き込むと音の隙間に計算された遊び心があることに気づきます。こういう曲がSNSで広まるのは、音楽の新しい楽しみ方を象徴している気がします。おすすめの聴き方は、イヤホンでビートをしっかり感じながら、TikTokのダンス動画を一緒に見ること。そして自分もダンスること!音楽と映像の相乗効果で、さらにハマります。

キミと私の5年後の話 / ASOBI同盟

ASOBI同盟の『キミと私の5年後の話』は、りみーとととくみくすの二人が描く、キラキラした未来への期待感が詰まった一曲です。SNSを中心に等身大のメッセージを届ける彼ららしく、この曲でも「未来のふたり」という誰もがワクワクするテーマを、キャッチーなメロディに乗せて届けてくれます。

歌詞を読み解くと、「宇宙人に攫われても」「魔法が解けても」といった遊び心のある「もしも」の話を入り口にしながら、その実、隣で笑い合いたいという純粋な願いが真っ直ぐに伝わってきます。5年後の「ごめんね」と許し合う関係から、10年後の「おかえり」「ただいま」と言い合える生活へ。そんな風に時間が流れても、料理をする君のとなりでバカをやって笑わせたいと願う二人の姿は、理想の関係そのもので、聴いているこちらまで自然と楽しい気分になります。

この曲を聴いていると、とにかくハッピーなエネルギーをもらえるのが最高に心地いいです。私自身、この多幸感たっぷりの掛け合いを聴くたびに「こんな風に時を重ねられたら素敵だな」と素直に感じます。病める時も健やかなる時もという誓いの言葉を、重くなりすぎず、日常の延長線上にある幸せとして歌い上げているところが絶妙に素敵ですよね。未来の話をこんなに明るくポジティブに表現するこの曲は、大切な人を思い浮かべながら、軽やかな気持ちで何度もリピートしたくなる名曲です。

歌詞の最後にある「きっとこの歌の名前は…」に続く言葉を一緒に考えてみるのも楽しそうですね。

漂流劇団 / ズーカラデル

ズーカラデルは、北海道出身の3人組ロックバンド。彼らの楽曲は、どこか旅情を感じさせるものが多いですが、「漂流劇団」はその中でも特にドラマチックな一曲です。疾走感のあるギターと、おもちゃ箱のような明るいメロディが、まるで「人生という劇場を漂流する僕ら」を描いているよう。ちょっと気分が落ち込んだりするときもありますが、そんな時に笑顔をもらえる、元気をもらえる曲になっています。

「あなたを笑わせたいのだ」というテーマなのかは分かりませんが、年末に聴くと、「今年もいろいろあったな」としみじみしつつ、「来年はもっと自由に生きよう」と思える曲です。笑えることができれば、たいていのことはなんとかなります。今年の最後に、このグループとこの曲に出会えたことは幸せでした。何だか今まで何か残念なことがあったとしても、この曲を聴いて、来年はもっといい年になるといいな、出来るといいな、という気持ちにさせてくれる良曲だと思います。来年の個人的に要注目なグループの一つになりました。追いかけていきたいと思っています。

まとめ

今回ご紹介した10曲は、2025年の終盤を締めくくるにふさわしい、アーティスト独自の美学と季節の移ろいが共鳴し合うラインナップとなりました。

Official髭男dismハンブレッダーズズーカラデルといった実力派たちが放つ、自分たちの音楽を貫く力強いメッセージは、聴く者の背中を押し、日常に確かな輪郭を与えてくれます。一方で、ハンバート ハンバートMIMI feat. 月アマリモノが描き出す繊細で静謐な世界観は、冬の澄んだ空気の中で、自分自身の内面と静かに向き合う時間を与えてくれるでしょう。

また、アイシーアイビーASOBI同盟が奏でる物語性豊かなメロディ、月には行かないが放つノスタルジックな響き、そしてクレイジーウォウウォによる中毒性溢れる遊び心など、一曲一曲がこの3ヶ月を彩る特別なピースとなっています。

これらの楽曲に共通しているのは、時代のスピードに流されることのない、アーティストそれぞれの「真実味」が宿った純度の高い音楽性です。秋から冬へと景色が変わる中で厳選したこの10曲が、あなたの日常に温かな灯をともし、深い余韻をもたらすことを願っています。2025年の思い出と共に、ぜひ一音一音をじっくりと噛み締めてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました