あっという間に12月のおすすめ銘柄です。月日の経つスピードは速いですね。想像していたよりも年末決算の会社は少なかったですが、その分、高配当の年1回配当銘柄が多い印象です。厳選した銘柄に資金を投入して効率的なリターンを得たいものですね。 *2025年3Q決算結果を反映しました。
その2はこちら → リンク
年1回配当株だけで「年4回配当」を狙う投資術 → リンク
昨年2024年の結果はこちら → 予想 結果
■調査補足
・2025年12月の権利確定株の配当率の良い順に200銘柄を検索
・年1回配当銘柄から抜き出し
・配当率は3%以上を目安
・独断のおすすめマークをつけました。◎私も購入、〇いいかも、△要調査、×おすすめしない
| おすすめ | コード | 銘柄 | 配当 | 配当性向 | 株価 | 配当利回り | チャート |
| × | 6026 | GMO TECH | 377 | 50 | 6750 | 5.59 | 下降 |
| × | 9827 | リリカラ | 36 | 725.8 | 655 | 5.49 | 平行 |
| × | 4235 | ウルトラファブリックス・ホールディングス | 39 | 43.84 | 724 | 5.38 | 平行 |
| × | 6694 | ズーム | 32 | 329.43 | 641 | 4.99 | 平行 |
| ◎ | 6180 | GMOメディア | 241 | 60.07 | 5020 | 4.8 | 平行 |
| × | 4404 | ミヨシ油脂 | 100 | 21.65 | 2127 | 4.7 | 上昇、6月急騰 |
| × | 3416 | ピクスタ | 45 | 21.32 | 1013 | 4.44 | 平行 |
| ◎ | 2009 | 鳥越製粉 | 44 | 100.46 | 1008 | 4.36 | 上昇 |
| × | 6291 | 日本エアーテック | 55 | 45.55 | 1261 | 4.36 | 上昇、8月急騰 |
■GMOメディア(6180)◎
・自社企画・開発に強みを持つ。若い女性向けのソーシャルメディアやポイントサイトを運営する。
・チャートは平行
・2Q進捗62%、経常利益33%増
・普通配当 241円。配当利回り4.8%
結論:GMOグループは配当性向が高い印象があります。こちらも60.07%としっかり株主に還元する姿勢を見せて好感が持てます。自社で企画・開発をしているので、オリジナルコンテンツの強みや、修正変更などの対応も即時に行えるなどユーザーにとってもメリットのある体制だと思います。2Qの進捗率62%はこのような開発系では特に良い数字ですし、経常利益の増加からも業績が非常に好調な様子が分かります。今年度は良い結果となるのではないでしょうか。私も購入したいと思います。
→3Qの決算は進捗率89%、経常利益は36%増と連続で過去最高を更新しました。右肩上がりの非常に順調な進捗、利益率となりました。配当率も高いため、ホルダーされる人は多いと思います。このまま保持で問題無いと思います。
■鳥越製粉(2009)◎
・九州地盤。製粉中堅グループトップ。焼酎用精麦首位。低糖質パン用などのミックス粉が強み。
・チャートは上昇中
・2Q進捗66%、経常利益27%増
・普通配当 44円。配当利回り4.36%
結論:今年の2025年は猛暑と大雨でお米の収穫量が減っていると想像していたのですが、実際は農林水産省は、2025年産の主食用米の生産量を683万トンと見込んでおり、2024年と同じ水準とのことです。ただし、肥料・燃料・農業資材の価格上昇や猛暑・大雨による品質低下、流通業者の買い占めなどでお米の価格は高止まり継続予想とのこと。当然消費者の購買意欲も下がるため、代わりに小麦粉の需要は増えるのでは、と前置きが長くなりましたが思っています。麦焼酎も飲みやすさや大分産メーカーの広告効果で安定した人気を維持しています。しばらくは安定した業績が継続すると思います。2Q進捗66%、経常利益27%増も堅実でしっかりとした経営状態ですし、配当率も4%越えとまったく素晴らしいです。安心して購入できると思っています。
→2025年3Q決算は進捗率79%、累計経常利益は24%の2ケタ増益となりました。少し進捗は鈍化しましたが、通期目標は達成されると思います。新米の価格も高値圏を保持してますし、小麦粉の需要は引き続き堅調、好調と推測されます。新米価格が劇的に下げられない限り、株価は悪くてもこのまま保持されると思います。
■ミヨシ油脂(4404)△→×
・環境関連(重金属捕集材等)も扱うが、メインは油化成品(界面活性剤等)と業務用食油(マーガリン等)。
・チャートは上昇中、6月に急騰
・2Q進捗25%、PER5.5非常に割安、PBR0.5非常に割安、不動産売却での特別利益あり。
・普通配当 100円。配当利回り4.7%
結論:2Qの進捗率が25%と非常に悪く私は購入をためらいます。ただし、配当利回りが非常に良いこと、不動産売却で巨額の利益が出る予定なので、記念配当が期待できること、PER/PBRが非常に割安なため、ワンチャンスTOBや買収や大手資本の大量購入の可能性もあること、など購入しても良い情報がいくつかあります。このあたりに魅力を感じられる場合は購入を検討しても良いかもしれません。
→2025年3Q決算は、進捗率53%、累計経常利益は62%の大幅減でした。一応増収増益ですが、個人的には減速感を感じます。リスクが大きいと判断し、評価は×に変更とします。
■日本エアーテック(6291)△→×
・バイオ・電子分野向けに、クリーンルームと関連商品を扱う。北関東の拠点で生産。
・チャートは上昇中、8月に急騰
・2Q進捗83.7%、経常利益8.2%増、3Q見通し67%減
・普通配当 44円。配当利回り4.36%
結論:今年の流行りの半導体・医療・製薬分野向けのクリーンエアー設備の販売が堅調です。2Qの進捗も83.7%と非常に良いですが、当社の事業は上期に比べて下期の収益性が低い傾向があります。実際に利益率の低い製品群の比率が増加しているため、通期では利益率が下がる見込みです。また他の製造会社と同様に原材料費や人件費、物流費などのコスト上昇リスクもあります。結果として、黒字ですが、失望売りによる株価下落のリスクが高いとみます。現在の株価が年初来高値に近い水準にあることも、材料出尽くしによる下落を招きやすいとおもいますので、見送りです。財務体質は健全で配当利回りも4%越と高水準ですので、今後の業績次第での購入は検討できるかもしれません。
→2025年3Q決算は、進捗率93%、通期経常利益計画を7.4%上方修正となりました。一見良い決算に見えますが、前期の好調の影響が大きく、後期の利益率低下が気になるところとなります。いわゆる材料出尽くし感があり、新規のサプライズな良いニュースがないと、少しリスクの方が大きい印象です。なので評価を×に変更します。
■GMO TECH(6026)×
・インフルエンサー商材が武器で、メインはアフィリエイト広告と検索エンジン最適化。親会社はGMO。
・チャートは下降
・2Q進捗19%、2Q累計売上高は16%減、累計経常利益は67%減
・普通配当 377円。配当利回り5.59%
結論:配当利回りは5.59%と良いですが、2Q進捗が19%と普通ならばん回の見込みがありません。加えて累計売上高は16%減、累計経常利益は67%減ということで、業績が悪いことが分かります。配当狙いの購入がいくらかあるとは思いますが、とても怖くて手を出せません。見送りです。
■リリカラ(9827)×
・壁紙が主体でカーテンや床材、オフィス家具等も手掛けるインテリア卸大手。改装分野を育成中。
・チャートは平行
・進捗無し、2Q累計経常赤字は2.2億円、通期は黒字化の計画
・普通配当36円。配当利回り5.49%
結論:配当利回りは良いですが、2Q時点で赤字となっています。インテリア関係ということで、ある程度の需要は見込めるはずですが、何があったのでしょうか。通期は黒字化ということですが、しばらくは見送りで良いと思います。
■ウルトラファブリックス・ホールディングス(4235)×
・アメリカ販社だったウルトラファブリックスを買収(17年2月)して、製販統合。湿式合成皮革では草分け。
・チャートは平行
・2Q進捗48%、2Q累計最終利益は83%の大幅減、通期経常利益計画を63.6%下方修正
・普通配当39円。配当利回り5.38%
結論:取扱い商品には詳しくないのですが、最近需要が少ないのでしょうか。配当利回りの5.38%は非常に魅力的ですが、2Qの決算が利益大幅減に加えて通期も大幅に下方修正となったので、見送りが良いと思います。
■ズーム(6694)×
・ファブレスで運営。音楽用電子機器(マルチエフェクター、ハンディレコーダー)を扱う。
・チャートは平行
・進捗無し、連結最終損益は4億1800万円の赤字
・普通配当32円。配当利回り4.99%
結論:自前の工場を持たないファブレス経営、うまく運用出来れば非常に効率的な経営が可能だと思います。業界の景気が悪いのでしょうか。2Q時点で赤字だと、今年度の業績はかなり厳しいと思われます。配当利回りのが5%近いのは良いですが、見送りが良いと思います。
■ピクスタ(3416)×
・デジタル素材(写真・イラスト等)の販売・仕入をインターネットで行う。アジアにベース。
・チャートは平行
・2Q進捗39%、経常利益44%減
・普通配当45円。配当利回り4.44%
結論:デジタル素材は需要は非常にありますが、最近は生成AIの性能が高すぎて無料で必要な画像が簡単に入手できる時代になったと感じています。そのため、有料での取引はかなり厳しい状況で、この経常利益の44%減になったのではと推測します。今後も生成AIを活用したサービスは伸びていくため、この分野の発展は難しいのでは、と思います。よって見送りとなります。
以上です。2024年12月以降にまた結果を確認したいと思います。
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*個人の感想です。株の売買は自己判断でお願いいたします。

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